流線型ヘッド

上方重心が最大のキモ

ビンビンスイッチには特別な形状のヘッドが採用されています。

カタログでは流線型と表現されていますが、

一番のキモは上が大きく、下が細っている。

上方重心だと言う事です。

メタルジグにはフロント重心というものがありますが、上方重心のオモリが採用されたタイラバ、および釣りのオモリというのは、

世界で初めて

ビンビンスイッチが唯一だと思います。

ほとんどが低重心を謳っていませんか?

流線型といっても、ほとんど横向き(横方向)のルアーではありませんか?

そこが、このヘッドの違うところです。

ダウショットシンカーやフリーリグシンカー、ナツメオモリなどで自作して来て下さる方がおられるのですが、ごめんなさい。

真鯛を釣るタイラバで大事なのは、上方重心なんです。

なので、真似しようとしても釣れないんですw

絶妙なバランス

ビンビンスイッチは真っ直ぐ沈下します。

でも、誤解を恐れず書いておくと

漁港などの流れの無い所でフォールさせると、

スライドしてしまいます。

上方重心のオモリですのでww

が、しかし

流れのある沖に出て船から沈下させると真っ直ぐにフォールします。

これは潮の流れと、ラインのテンションを利用した仕組みなのですが、これにより上方重心でありながら鋭く真っ直ぐに落ちる絶妙なバランスを実現しています。

全ては巻き上げ重視

なぜ、上方重心なのか?

それは巻き上げ時に最大限のパフォーマンスを発揮する為です。

抵抗を抑える、無駄なブレを無くす、その為の上方重心、流線型なのです。

そして、後方に発生する流れを整流する為に窪みを持たせています。

カルマン渦と呼ばれる現象を軽減し、より安定性を高める為なのですが、専門的な説明は難しくなるので割愛しますw

ビンビンスイッチのヘッドはイカの様なデザインになっていますが、これは単純に可愛いからで。

実は機能的に考えられた形状に基づいて設計されているのです。

ちなみに、キャストをしたりドテラで引いたり斜め引きの場合も抵抗が少なくなり、

また根がかりを防ぐ盾の働きもしてくれるので上下左右、あらゆる巻きに対して有効な形状です。

回収スピードに耐えられるほどの完全なノーアクションという訳では無いですが、ブラブラとした構造にこの流線型ヘッドを組み合わせる事で、流れを受け流し、暴れを抑制し、抵抗の少ない巻きが可能になっています。

ちなみに、ラインを通す穴が無いので、同じタイラバのヘッドよりも更にコンパクトというのも、良い点かもしれませんね。

従来のヘッドとの使い訳

多くの方が気になる所だと思いますが、

大きなネクタイを使って強アピールを求めるなら、従来のタングステンヘッドと大差無いかもしれません。

大遠投や超ドテラでの速巻きに耐えられるほどの完全な安定性がある訳ではありません。

ただ、その他の状況であればビンビンスイッチでこれまでよりも有利になる場面が多いと思います。

乗船前の準備やヘッド交換の簡単さから、これだけでいいやと、なる方も多いのではないでしょうか?

使い分けを楽しめるような別のヘッド形状も考えているのですが…何か思いついたらまた提案させていただきます。

大窪 利弥 (おおくぼ としや)

大窪 利弥 (おおくぼ としや)

利弥丸の船長です。

最近の記事

  1. ビンビンスイッチのトリセツ

  2. 釣果を伸ばす為に

  3. 釣れるネクタイ

アーカイブ